高齢出産の代償

 私にも不妊治療の経験はありますが、現在不妊治療中で辛い状況の方には不快な内容かもしれないことをあらかじめお断りしておきます。

 

 本来は、高齢で子どもを産み育てることができている有難さを噛みしめなければいけないのだろうが、今の自分は「代償」という言葉を使って表現したい気持ちの方が大きい。自分は「足るを知らない」人間かもしれない。子育てに向いていないのかもしれない。

 

高齢で妊娠・出産し、復職したら、時短でもそれなりのお給料がもらえる。よって、生活には困らない。しかし、仕事をする上では、それまでのキャリアとプライドが邪魔になる。「フルタイム」だから生産性の高い仕事をしているわけではない。「時短」でも、フルタイム同様の生産性の仕事をしているのに、時短だから「研修に出れない」「小間使いのような仕事を与えられる」「発言に効力がない」。

 

もっと若い時なら、キャリアの短い時期の妊娠・・出産なら、受け入れられた現実かもしれない。そう考えてしまう。

 

そもそも、先に書いたような対応は「私個人」に対する評価で、「時短の私」に対する評価ではないのかもしれない。それならそうと、はっきり言ってほしいくらい。

 

この不公平感を払拭できるほどの仕事を、この先自分に与えてもらえるのか?キャリア真っ只中で出産するという、ロールモデルなき人生を歩んでいる私たちの世代は、どこに行きつくのだろうか?

 

今、自分が20代なら、迷わず結婚・出産し、働き続けるだろうなあ・・・。人生にタラ、レバはないのだけれど。