SIMPLE RULES

最近

SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)
ドナルド サル, キャスリーン アイゼンハート他

を購読した。シンプルなルールほど上手く行く、という主張が多くの実例と合わせて多数紹介されていた。
また、そのルールの作り方、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)により、ルール変更が必要な事も書かれていた。

 

 看護の世界における、SPD(supply供給、processing加工 distribution分配)システムを思い出した。あのシステムにより、日々物品の在庫管理に割く労力・時間が削減され、何なら家庭にも欲しい(冷蔵庫から卵がなくなったことを知らせたら次が来るなんて最高!)と思ったくらいだ。

 

 SPDは、物品を開封した際、セットになっているカードを提出すると、新しい物品が自動供給される、という、非常にシンプルなシステム。でも、様々な部署で、様々な運用が繰り広げられていたのが現実だった。各種物品のカードをまとめて管理し、物品担当が機を見計らってカードを提出(次の物品が請求される)する部署、物品によって、中身の残が少なくなったらカードを提出する部署、同じ部署でも物品によって管理方法を変えている部署等々。

 

 せっかくのシンプルルールを複雑化させるにはそれなりの理由があるのだろうが、個人的には、そもそもシンプルルールを良いと思っていないし、それに沿う気もなく、看護師のライセンスがなくともできる物品管理に、時間とエネルギーを注いでいることを問題視していないように映っていた。

 

 今回、「SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える」を読んで、そもそもどうしたら、「シンプルなルールが良い」と感じるようになるのか?という疑問が残った。この著書は、そこで初めて役に立つ気がした・・・。