医者よ、信念はいらない、まず命を救え!

 12月4日、長きにわたり、アフガニスタン人道支援活動をされてきた中村哲医師が、何者かに銃撃され亡くなった。

 

 どんな方だったのか、ネットで検索するうち、中村医師の著書「医者よ、信念はいらない、まず命を救え!」という言葉が胸に刺さった。

 

 医療界の体質がどうとか、旧態依然としているだとか、ふてくされて医療から離れている自分に、「どうこう言ってる間に、持てるライセンスを使え!!」と喝を入れられた気分だった。

 

 そして、私には想像もできないような環境で、いつ、今回のようなことが起きてもおかしくない場所へ、中村医師を送り出し、日々無事を祈っていたであろうご家族を思うと、本当に心が痛い。でも、報道された葬儀でのご長男の言葉は、「父はいつも家族を想っていてくれた」と。

 

 私は看護師のライセンスと経験を持ちながら、一体何をしているのだろうか?

 

 中村医師のご冥福と、ご家族の悲しみが少しずつでも癒えることを心からお祈り致します。